師の言葉

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先日TVを見ていますと
瀬戸内寂聴さんのお弟子さんが結婚されると
そんな特集がありました。

そもそもTVあんま見ないんですが
なんとなくかかってて見ていますと
どうも以前、遺産を目当てだとか知名度をどうだとか
言われも無い事を言われ叩かれてたそうです。

そこで師匠である瀬戸内寂聴さんに相談しますと
【人間、(良い事)(上手い事)いっている時は
 悪口を言われるようになっている】
どうも良い事ある時はそれを妬み嫉みあると
それの裏返しに良い事がある証拠だと言われ
その言葉に救われたそうです。

私、思い返してみますと
1個だけ、身内等に言われた事でなく
美容師の師匠と呼べる人に言われて残っておる事があります。

新人時代同期に4人居まして、呼ばれました。
そこで1人づつに言葉をかけたんです。
Aはブローが上手い。だからもっと次はこうしなさい
Bはワインドが上手い。
Cはシャンプーが上手い。

最後に残った私。
そこで皆に問いかけました。
ゆうや(私)は何が上手いか分かるか?

そう当時の私、同期の中でも後れを取ってました。
ようは全然だったんですね。自分で言うのもなんですが。
同期も問いかけに対して???と。

何か言えや!突っ込みたい所ですが
しかし未だ当時17~8歳の若手。
そんな気使いナカナカです、

皆分からんか。分からんなぁ、それは皆が出来て無いから分からん。
考えろ。大事な事だ。

しかし、アシスタント業務で残すはカラー塗布やパーマターバン
それでも無いと言われたら・・・・・何が残ってんねん!


 

 

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皆分からんか。皆見て無いなぁ。
中村(当時のチーフ)分かるか?

ハイ分かります。

先輩2人が分かる答え。しかし同期は分からん。

分からんか、それはヘルプや。
我々の仕事を先回りしてる。
やからやりやすい。

褒められた事、覚えている限りはそれだけ。

我々の仕事は【盗む】と言う。
これは奪うとも違うし、教えるとも違う。
伝えるでも無い。ヘルプが上手なやつは盗むが上手い。
それは知らず知らずか狙ってか、仕事を見ている証拠だ。
それは証拠にヘルプ上手は美容師として大きくなっている。

そんな事を言われました。

師の言葉とは大事で
言葉の重みを感じた事です。

師の言葉があり、今に至り
後輩指導の時には
やはり見ている事を伝えていきたい

多くを褒めるのは、その人の為にならない。
褒めて伸ばすは天才しか出来ない。
私を含めて凡才は、100個大変な事,しんどい事あっても
1個の言葉です。

瀬戸内寂聴さんのお弟子さんの言葉の話を聞いて
懐かしく、あの頃の初心を思い出しました。